良い投資と善い投資 | エナフンさんの梨の木

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前回記事でいう、良い勝ち方とか悪い勝ち方とかって、

別に善悪の話を書いているわけではありません。

 

ただし、個別株への長期投資については、

基本、それが企業応援的な投資法であるため、

善悪に近い判断が結果的に良し悪しに繋がるという面はあります。

 

応援という行為が一般的に考えられている「善」に近い存在だからでしょう。

 

えっ?まだよくわからない??

 

ですから、「ツキの流れを呼び込む」にあたって、

 

良い勝ち方と悪い勝ち方があり、

負け方にも良い、悪いがある。

 

という話であって、善悪的な基準とはちょっと違います。

 

特に短期トレードを中心にやっている人にとっては、

長期投資家が悪い流れだと考えている、長期的にはあまり意味のない、

極短期の変動で利益を狙うわけですから、

それこそが良い流れであって、

逆に長期投資的判断はかえって悪い流れといえるのかも知れません。

 

短期変動で儲けるポイントの一つに

人々の不安や恐怖、あるいは楽観や傲慢をうまく利用する、

という部分は否定できませんので、

 

そういう人々の心理変化で儲ける方法を研鑽した人にとっては、

大震災みたいなのは、大チャンスなのかも知れませんね・・・。

 

もっとも、少々判断が難しいのは、

私のような個別株への長期投資家だって

いつも同じ銘柄を持ち続けている分、

次第にその銘柄ならではの株価変動のクセを掴んでいきますので、

その気になれば、短期でもうまく儲けることが出来るようになる点です。

 

どうやら短期的には1割程度下がりそうだ・・・。

 

そんな判断の時に、

既に利が大きく乗っている長期保有株をそのまま売ると税金をたくさん取られるので

保有株はそのままにしておいて、同じ銘柄を空売りするという方法があります。

この場合、上手く空売りが成功して安値で買いなおせば、

空売りでの成功分だけの税金で済みます。

 

(逆に予想が外れて大きく上昇してしまった場合は、

「現渡し」といって、空売りで借りていた株を、

長期保有の現物株で返済する方法がありますので、

ただ、その値段で売ってしまうのと同じことになります。)

 

で、大抵の場合、金儲けの観点からはそういう判断は間違ってはいないのですが、

あえて、みすみすそんな短期的な儲けのチャンスを捨てるという判断の方が、

ツキを呼び込むという観点からは良い。

 

今回も、地震発生直後に保有株を空売りするのは

一見味のあるカッコいい戦法のようにも思えるのですが、

「そういうことはやめよう」

なぜならば、そういうので儲ける味を知ってしまうと、

今後は逆に本来の長期的な企業業績向上の流れでうまく儲けられなくなる恐れがあるから。

 

という趣旨の話をずっとやってきましたので、

前回記事もその延長線上だとお考えください。

 

そういう短期変動にいちいち付き合い出すと、

長期投資が長期投資でなくなるんですね・・・。

だから、「悪い流れ」という話なんです。

 

ただ、、短期で人々の心理につけ込むようなことばかりやっていると、

気が滅入ることも多くなりますよ。

短期トレードやってた頃は勝っても負けても不機嫌だったような気がします。

 

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