バブルかどうかはわからない | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

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今のような株価の高いときには株を買うべきではないというコメントを頂きました。

確かに、個別には新興株の一角などに明らかなバブル株も散見されますので、そういうのは買うべきではありません。

けど、相場全体を見渡して買える株がある限り、私は市場に残るスタンスです。

過去、何度かバブルを体験しましたが、とても長い期間、とても大きく上昇します。それはおそらく皆さんの想像以上です。

もし、振り返ってみて今がバブルだったとしても、それがバブルかどうかを今、判断するのはとても難しいと言うのが、私の経験則です。

アベノミクス初期、日経平均株価が1万円を越えたあたりで、「こんなに高い水準で株を買っても大丈夫か?」といった趣旨のコメントを頂いたことかあります。

ご存知の通り、その後、大規模金融緩和は実体経済にも波及し、高いと思っていた株価水準はあとから振り返ってみると随分安かったと言うことになりました。

けど、リアルで株をやっている人間にとっては、そのようなご意見が出ても全くおかしくない雰囲気がありました。

その時は私もバブルを疑いつつも、相場から離れるという愚行に走らなかったおかげで、随分財産を増やすことができたのです。

結局、2万円を大きく超えてとうとうファンダメンタルズの観点から買える株がほとんど無くなったとき、初めてポジションを大きく落としました。
たまたま、その直後、結構な暴落がやってきたわけですが、その時ですら、IT関連株の一角を買っておけば、随分儲かったのを後で知って悔しい思いをしたものです。
(買うとしたら、そこだと思ったのですが、業界をよく知らないし、自信がありませんでした。)

世界的な金融緩和がいつまで続くのかわかりませんから、仰るとおり、今が天井かもしれませんが、そうでない可能性にも柔軟に対処するしかないとも思うのです。

相場の底はまだ読める部分もあるのですが、相場全体の天井を読むのは極めて難しいというのが私の長年の感想です。