昨日、動画配信サイトで、アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」を見ていました。
その中(第13話「アムリッツァ」)で、自由惑星同盟の知将ヤンウェンリー提督が、副官のグリーンヒル中尉にこんな事を言っていたのが頭に引っかかりました。
「人類の思想には二つの潮流がある。人の命以上の価値がある説と、人の命以上に勝るものはない説と。
人は戦争を始める時に前者を口実にし、やめる時に後者を理由とする。」
私ら世代は、若い頃に、本の銀河英雄伝説がすごく流行りましたよね。私の友人にも、これにハマっているのがいて、彼に借りて、初めの方だけ何冊か読んだ記憶があります。たぶん、その時にも、このセリフを読んだはずなんですが、やはり、ウクライナ戦争をテレビやネットで見続けているだけに、今読むと、この言葉の意味がすっと腹に落ちてきます。
実際、スタートはこの説の通りです。
もし、後者も正しいとすると、ウクライナ戦争の停戦時には「人の命以上に勝るものはない説」が大きな潮流となり、それを理由に、何らかの合意がなされるのでしょう。
私もそうなる気がしてきました。
ロシアもウクライナも、私みたいな普通の男性(中には女性も)が、「人の命以上の価値がある説」を信じて戦争に駆り出され、そして死んでいます。もちろん、ロシアの攻撃で、子供や老人と言った普通の市民も犠牲が膨らんでいます。
もし、今後「人の命以上に勝るものはない説」が大きな潮流となれば、停戦合意は早まるかもしれません。少なくとも、停戦時には、これを理由にする必要がありそうです。