このブログではシンプロメンテという公開したての企業の株式を保有しているわけですが、
それに関してご質問を頂きました。
先に断わっておきますが、
このブログでは基本、個別銘柄のご相談はお断りしておりますのと、
このブログで私が保有している銘柄で損失を被っても恨みっこなしでお願いします。
あくまで自己責任で投資して頂く前提で無料でブログをやっているわけです。
気がつけば、その銘柄を全て私は売り抜けているということもありますからね・・・。
さて、公開したての小型株の場合、収益は全くもって安定しません。
利益の絶対額が小さい為、
本社を移転したとか、新しく情報システムを構築したとか、
社員を5人増やしたとか、ボーナスを気前よく払ったとか、
その程度のささやかな出費ですら、前年比二ケタマイナスの原因になったりします。
ヤフーの掲示板をのぞくと
その度毎にここの社長の経営はどうのこうのといったカキコミが増えたりするのですが、
まず第一に見るべきは、そんな細かいことではなくて
全体として成長ストーリーは崩れていないか?
という部分です。
ただ、公開したての場合、絶対的なデータが不足していますので、
かなりの部分を想像でカバーする必要があります。
いつものように決算短信の数字を時系列で差し引きして
四半期ごとの数字を出そうとしても空欄が出てしまいます。
そこで、空欄については、例えば2四半期分のデータしかなければ、
÷2をして仮の数字をつくったりして、それっぽい数字を作ってみます。
(下の赤字の部分がソレですね。)
そうすると何となくトレンドがつかめるはずです。
もっとも、季節要因もありますからね。
上の表では、13年8月中間期の数字を÷2して仮の数字を求めていますが、
IRカンファレンスでの社長からのヒアリングで、
この会社のメイン業務である緊急メンテナンスサービスは夏場に急増するそうですから、
おそらく利益はもっと夏場に偏重しているはずです。
が、そういうことは踏まえながらもとりあえず上の数字から
今5月の第1四半期決算を考えるわけです。
13年05月期と14年05月期を比較すると、
明らかに増加しているのは販売管理費ですね。
これは最初に書きました通り、
この企業の成長の過程で社員を増やしたとか、システムを増築したとか、拠点を増やしたとか、
その類の先行支出と考えられます。
ご質問くださった方は、
このところの人件費の高騰が原因ではないか?
と心配されているようでしたが、
それもちょっとは影響しているかもしれませんが、
常識的には販売管理費についてはそうは考えません。
一方で、原価に含まれる労務費については少なからず影響を受けているでしょう。
消費税の駆け込みでこの3~5月は深刻な人手不足となっていました。
(私も4月に引っ越したが、ヤマトさんは夜中の12時を越えても引っ越しの仕事をしていた・・・。)
原価率が高いのはその辺が理由かな・・・。と考えます。
ただ、大手ハウスメーカーの受注が前年比二ケタマイナスと報道されていますように、
既に住宅・リフォーム業界のピークは過ぎていますね。
もし、それが原因で一時的にコストが上昇していたとすれば、
そのこと自体はそれほど心配いらないと言えます。
一つ確実に言えることは、
売上は着々と伸びているということです。
成長株には違いなさそうです。
ただ、個人的には持ち株を半分ほど減らして
残り半分で様子をみるという判断をしました。
(ブログ上はそのままになっていますが・・・。)
過熱気味に株価が騰がっているほどは良くないという判断ですね。
(他に買いたい銘柄もあったし・・・。)
おそらくマーケット全体も同様の判断をしたのでしょう。
株価はその後下落しています。
人気ブログランキングに登録しています。
皆さまからたくさんのクリックをいただくと大変励みになります。
本日も参考になりましたら、クリックをよろしくお願い致します。
当ブログは、長期投資法について解説することを主目的としています。
その中で、参考資料として特定の企業や市場動向についても情報を提供しますが、
仮にこれらの情報に基づいて投資判断をし、 結果的に損失を被ったとしても、
当方は責任を負いかねますのでご了承ください。
株式投資に関する意思決定や実際の売買に当たっては自己責任でおねがいします。