お別れ | ほいみんの のんびり日記

ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

数日前に、沖縄に住んでいる義弟が亡くなった。


弟と言っても義理で少し年上なのだが、彼が病気
だという事を知らされてからわずか二カ月だった。


年末に我が家に遊びに来た時はなんでもなくて、
年明けの検査でもなんでもなくて、毎年の定期
検診も受けていた。


春先に、腰があまりに痛くなって検査をしたら
骨折していると言われ、普通はあり得ないので
すぐに精密検査をするように言われた時点で

既に手遅れの末期胃がんだったという。


おそらく、検診を密にしても、これほどの早さで
進行している事を考えるとダメだったのでは
ないかと言われるほどの早さだった。


2度お見舞いに行って、最後の手段で免疫細胞
療法を提案した。しかし、病気の進行があまりにも
早く、医者に許可を取って、クリニックに相談に
行って、ようやく治療開始にこぎつけるという
所で体調を崩し、結局治療はできなかった。


最期は、体調悪化の連絡を受けて親戚が駆け付け
ようとしている途上、疼痛緩和のモルヒネを
始めた所、静かに息を引き取ったという。


あまりにも突然の事で、心の整理もつかぬまま

逝ってしまったと聞いた。


数年前に、一つ年上の従妹も亡くなっている。
知らず知らずのうちに、自分もそういう歳に
なっている。


なんとなくいつまでもそれなりに元気でいられる、
そんな気がするのはおそらく妄想なのかもしれない。


悔いのない人生を送る、などというのは綺麗ごとで、
きっと人は皆、後悔をたくさん抱えて消えて
ゆくのだろう。


物静かで、あまりしゃべらない人だった。


現実とも思い難い、あっという間の出来事だった。
暑い夏の、儚い一瞬の出来事だった。